2025年10月27日
一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)
Q-STARとNQCP、量子産業における日本・デンマーク連携強化に向け覚書を締結
本日、一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(以下、Q-STAR)とデンマークのコペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所を拠点とする量子コンピューター研究開発機関「Novo Nordisk Foundation Quantum Computing Programme (以下、NQCP)」は、量子技術における日本・デンマーク両国の産業主導による組織間連携を強化することを目的とした覚書を締結しました。
本覚書は、量子技術の国際的な発展及び社会実装に向けた協力体制の構築において、重要なマイルストーンとなるものです。

量子技術は、健康、モビリティ、金融、環境、エネルギーなど多岐にわたる分野において革命的な変化をもたらす可能性を秘めています。一方で、教育、標準化、知的財産、資金調達などの課題も存在しており、政府による規制整備や資金支援が不可欠です。
本覚書では、両団体が代表する国・地域における中小企業、大企業、投資家、政府、研究・技術機関間などの関係者間の交流を促進するとともに、量子技術の商用化に向けた目標やアプローチに関する情報共有を図り、それぞれのフレームワークを通じて研究を可能にするための共通の言語を提供しながら、量子技術の商業化に向けた目標とアプローチに関する情報の交換を促進することを目的としています。
両団体は、以下の分野において重点的に取り組んでまいります。
・会議、展示会、ウェビナー等を通じた情報共有
・共同プロジェクトの実施
・研究成果の商業化を視野に入れたオープンな協力体制の構築
・共同声明や提言文書の作成・発信
・両団体のフレームワーク(Pathfinder FrameworkおよびQRAMI)の普及促進
Q-STARとNQCPは、政府機関とも連携し、両国の量子産業の発展に貢献してまいります。
Q-STARについて
Q-STARは量子技術の発展と社会実装を目指し、2021年9月1日に設立された団体です。、産業・企業の枠を超えた連携により、量子技術を応用した新産業の創出を目的としており、現在137法人が参画しています。今後も国内外の量子関連団体と積極的に連携し、グローバルな量子技術の普及に向けて活動を展開してまいります。
NQCPについて
NQCPは、デンマーク・コペンハーゲン大学ニールス・ボア研究所を拠点とする量子コンピューターの研究開発機関です。汎用的な量子コンピューターの構築を目指し、量子アルゴリズムとその応用研究を推進しています。生命科学分野の課題解決を目的とした量子技術の開発を通じて、量子物理学の発展に貢献しています。
以上
【問い合わせ先】
一般社団法人 量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)事務局
TEL: 03-5229-6883 FAX: 03-5229-6889
E-mail: info.qstar@supportoffice.jp(担当:船木、飯高)
Novo Nordisk Foundation Quantum Computing Programme (NQCP)
Niels Bohr Institute, the University of Copenhagen
Contacts: Stuart Woods, Chief Strategic Officer/ Head of Innovation and Partnerships, NQCP
E-mail: stuart.woods@nbi.ku.dk<mailto:stuart.woods@nbi.ku.dk>
